CFボードヒーターについて
CFボードヒーターの各部名称と釘打可能・禁止箇所
CFボードヒーターには、電気が流れる部分(カーボン線、銅線、端子部、リード線、センサー等)と流れない部分(カーボン線間のガラス繊維、周辺の透明なフィルム)があります。CFボードヒーターのカーボン線は、基本的に18mm間隔で並んでいますが、半尺(151.5mm)ごとに発熱線の間隔を44mmに広げて釘打ち用のスペースを設けています。
ヒーター上部に床材(フローリングや合板等)を施工する際、細かい釘打ちが可能ためしっかりと床材を固定できます。
- 釘打禁止箇所
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①銅線(オレンジ色) ②発熱線(カーボン線・黒色) ③端子部 ④リード線 ※その他 マーキング箇所も釘打ち禁止。STEP15 釘打禁止箇所のマーキング、 注意書き参照
- 釘打可能箇所
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Ⓐ発熱線間(ガラス繊維・白色) Ⓑヒーター周辺の透明なフィルム部
- 接着剤使用可能範囲
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ヒーター全面
CFボードヒーターの施工工程と工事区分
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- STEP 1
- 現場打ち合わせ
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- STEP 2
- ヒーター敷設工事
電気検査
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- STEP 3
- 電気検査(中間検査)
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- STEP 4
- 制御機器取り付け
電気検査(最終検査)
試運転調整
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- STEP 5
- お引渡し
作業内容 | 床暖房工事 | 建築工事 | 電気工事 |
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下地工事 | ○ | ||
仕上工事 | ○ | ||
1次側電気配線工事※1 | ○ | ||
ヒーター敷設工事 | ○ | ||
2次側電気配線工事※2 | ○ | ||
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○ | ||
制御機器取付 | ○ | ||
昇温テスト、試運転調整 | ○ |
CFボードヒーターの施工
CFボードヒーターの施工タイプ
CFボードヒーターは、「乾式」と「湿式(埋設)」の両方の施工に対応可能です。乾式の場合は床構造によって下地の加工方法や配線方法が異なります。湿式の場合は、ヒーターと温度センサーを上下の防水シートで保護した状態(周辺部は更にコーキング処理)で下地に固定し、モルタルやコンクリート内に埋設します。
主な施工手順は上記リンクをご覧ください。
木造住宅の施工手順
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徹底した下地処理
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ヒーター・センサー位置の墨出し
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ヒーター端子部の溝加工
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センサー部の溝加工
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配線用の穴加工
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下地の加工完了
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センサーの設置
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センサーの配線と結線
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センサーの保護
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床下での配線
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接着剤の塗布(塗布後、 オープンタイムを取りガス抜き)
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ヒーターの貼り付け
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ヒーターの結線
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ヒーターの固定
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釘打禁止箇所のマーキング、 注意書き
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1回目電気検査(ヒーター施工時)、 絶縁計の設置
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サーモグラフィーによる通電検査(ヒーター施工時)
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フローリングの施工(建築工事)
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2回目電気検査(フローリング施工後の中間検査)
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3回目電気検査(最終検査)
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コントローラー取り付け
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試運転・昇温テスト、工事完了